イケメン小説家は世を忍ぶ
「……無理です。私背負ってこんな山の中歩けませんよ」
「六十キロの荷物背負って登山したこともある。お前を背負うくらいわけない。七十キロもないだろ?」
遠慮している結衣をからかうと、「ありませんよ!」とムキになって否定してようやく俺の背中に寄りかかった。
背負ってみると四十キロあるのか?って思うくらい軽くて驚く。
「意外に重い」
意地悪くそうコメントすると、結衣は「そんなことありません」と言って俺の背中をバシバシ叩いた。
いろいろあって元気もないかと思ったが、こうしてからかえば反応がかえってくるのだから、自分が想像してるより結衣は強いのかもしれない。
その後は、周囲の物音を気にしながら三キロほど歩いた。
「六十キロの荷物背負って登山したこともある。お前を背負うくらいわけない。七十キロもないだろ?」
遠慮している結衣をからかうと、「ありませんよ!」とムキになって否定してようやく俺の背中に寄りかかった。
背負ってみると四十キロあるのか?って思うくらい軽くて驚く。
「意外に重い」
意地悪くそうコメントすると、結衣は「そんなことありません」と言って俺の背中をバシバシ叩いた。
いろいろあって元気もないかと思ったが、こうしてからかえば反応がかえってくるのだから、自分が想像してるより結衣は強いのかもしれない。
その後は、周囲の物音を気にしながら三キロほど歩いた。