イケメン小説家は世を忍ぶ
アーロン将軍の指示でマックスがライフルの銃口を向けながらこちらにやって来た。

マックスが私の方をチラリと見る。

彼と視線が合いビクッと身体が震えると、ケントが私の手を掴んだ。

「大丈夫だ」

私を安心させるように小声でケントが言う。

「飛行機が墜落して死ぬかと思ったが、しぶといな」

マックスが、ニヤリとしながらライフルの銃口でケントの頬をつつく。

「物騒なもの顔に向けるなよ。暴発したら俺の顔がなくなるだろ?」

「減らず口が叩けなくなっていいじゃねえか。ジェイク、このふたりを拘束しろ!」

マックスがジェイクを呼ぶと、茂みからジェイクが姿を現した。

ジェイクがロープを持ってこちらに来ると、ケントがジェイクの手を止める。
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