イケメン小説家は世を忍ぶ
ケントはマックスに向かってフッと微笑すると、ポンとマックスの肩を叩く。
それからまたケントに背負われ二時間程移動し、山の麓まで来ると、三階建ての鉄筋コンクリートの建物が見えてきた。
外には軍事車両が五~六台あって、警備をしている兵士が入り口にふたりいる。
アーロン将軍が入り口を通ると、ふたりの兵士は敬礼したが、ケントの顔を見て目を見張った。
ケントは入り口で私を下ろすと、王子様スマイルで兵士のふたりに恐らくセピオン語で言葉をかける。
ケントをボーッと羨望の眼差しで見つめる兵士ふたり。
その光景を見て、本当にセピオンでケントは特別な存在なんだと思った。
「ほら、グズグズするな」
後ろにいたマックスが、ケントの背中をライフルでつつく。
「せっかちな男はモテないぞ」
マックスを冷やかすと、ケントは私の手を引いてアーロン将軍の後をついていく。
それからまたケントに背負われ二時間程移動し、山の麓まで来ると、三階建ての鉄筋コンクリートの建物が見えてきた。
外には軍事車両が五~六台あって、警備をしている兵士が入り口にふたりいる。
アーロン将軍が入り口を通ると、ふたりの兵士は敬礼したが、ケントの顔を見て目を見張った。
ケントは入り口で私を下ろすと、王子様スマイルで兵士のふたりに恐らくセピオン語で言葉をかける。
ケントをボーッと羨望の眼差しで見つめる兵士ふたり。
その光景を見て、本当にセピオンでケントは特別な存在なんだと思った。
「ほら、グズグズするな」
後ろにいたマックスが、ケントの背中をライフルでつつく。
「せっかちな男はモテないぞ」
マックスを冷やかすと、ケントは私の手を引いてアーロン将軍の後をついていく。