イケメン小説家は世を忍ぶ
言われて気づいたが、飛行機の中で縛られていた時よりも苦しくない。
頑張ればほどけそうな気がする。
「あのジェイクって兵士が加減してくれたのか、痛くないです。ロープ……外せそうな気がします」
私は、手を上下に動かしてみた。
「そうか。じゃあ、外せたら俺のロープを外すのを手伝ってくれないか?」
「やってみます」
芋虫のようにモゾモゾ動くと、腕に力を入れてロープを緩めてみる。
「あっ、ほどけた!」
スルスルと手のロープを外し、ケントの腕のロープを外そうとするが、結び目が固くて緩めることができない。
「……いたっ」
爪がロープにこすれて皮がむける。
「無理するな。俺の着ているジャケットの襟元にナイフがあるから取ってくれないか?」
頑張ればほどけそうな気がする。
「あのジェイクって兵士が加減してくれたのか、痛くないです。ロープ……外せそうな気がします」
私は、手を上下に動かしてみた。
「そうか。じゃあ、外せたら俺のロープを外すのを手伝ってくれないか?」
「やってみます」
芋虫のようにモゾモゾ動くと、腕に力を入れてロープを緩めてみる。
「あっ、ほどけた!」
スルスルと手のロープを外し、ケントの腕のロープを外そうとするが、結び目が固くて緩めることができない。
「……いたっ」
爪がロープにこすれて皮がむける。
「無理するな。俺の着ているジャケットの襟元にナイフがあるから取ってくれないか?」