イケメン小説家は世を忍ぶ
だが、これでは防戦一方になる。

結衣を預けたくてユアンの姿を探すが、マックスと対峙していた。

どうする?

そう考えている間にもアーロンが攻撃してくる。

自分の身体を盾にして結衣を守るが、このままではふたりともやられてしまう。

……マズイ。

そう思った時だった。

銃撃戦で流れ弾が飛び交う中、ジェイクが俺の元にやって来て叫ぶように言った。

「彼女は私が」

その緑の目に曇りはなかった。

「頼む」

考えてる暇はない。

今は彼を信じるしかなかった。

結衣をジェイクに託すと、彼は彼女を肩に担いで兵士の間を抜け、窓にぶら下がってるロープを伝ってヘリの中へ飛び込む。
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