イケメン小説家は世を忍ぶ
ユアンだけが俺を待つように窓の下で待機していた。

「もう……俺を離したらどうだ?」

アーロンが俺に声をかけるが、ナイフを突きつけたまま俺はこいつに言葉を投げた。

「あんたは人を殺すために軍人になったのか?それとも救うためか?じっくり考えてみろよ」

ナイフを素早く収めてアーロンを解放するが、彼は黙ったままだった。

俺はユアンの元まで走ると、彼と共にロープを上ってヘリに飛び乗る。

ヘリの中では結衣が床にうつ伏せに寝ていて、側にいたジェイクが沈痛な面持ちで彼女を見ていた。

すぐに結衣の元に行きたいが、外にいるアーロンの部下達が状況がわかっていないのか銃撃を仕掛けてくる。
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