イケメン小説家は世を忍ぶ
相当痛かっただろう。

止血して処置を終えると、結衣は痛みのせいで失神していた。

ヘリはセピオン北部にあるキースの別荘に着陸。

キースに部屋を用意させ、結衣の服を着替えさせるとベッドに彼女を寝かせた。

着替えの間、何度も「ケント、危ない」とうわ言を言った結衣。

ベッドの近くにある椅子に座ると、結衣が撃たれた時のことを振り返る。

俺がアーロンと戦っていた時、背後にマックスがいたのは目で確認していた。

結衣の叫び声がして振り返ると、彼女の身体が飛んできて……。

結衣は俺がマックスに撃たれると思って、咄嗟に俺を庇ったんじゃないだろうか?
< 211 / 284 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop