イケメン小説家は世を忍ぶ
時々ケントの声や知らない女の人の声が聞こえたような気もするけど、どんな状況だったかは覚えていない。

どれくらい眠っていたんだろう?

時計を探すが、どこにあるのかさえもわからない。

銃声も聞こえないってことは、戦闘は落ち着いたのかな。

もう……あんな銃撃戦目の当たりにしたくない。

撃たれたショックが今きている。

銃で撃たれたんだもん。相当酷い痕が残っているだろうな。

でも、後悔はしていない。

ケントが怪我するよりずっといい。

うん、ケントが生きてて本当に良かった。

マックスが彼をライフルで狙った時、自然と身体が動いた。

本能的にケントを守りたいって思ったのかもしれない。
< 217 / 284 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop