イケメン小説家は世を忍ぶ
代わりに兵士が銃を持って歩いているのだが、撃たれるんじゃないかとビクビクした。

私を城から連れ出した男性に背中を押されながら空港の中を歩く。

一般人は通らないVIP専用らしき通路を通って滑走路の近くに出ると、私とケントが乗せられたようなプライベートジェットが十メール程先に見えた。

「あれです」

スーツの男性がその機体を指差す。

飛行機の元まで行き、彼に続いてタラップを上る。

行きに乗ってきた飛行機と比べると内装はかなり豪華だったが、前回の記憶が頭を過る。

また落ちないよね?

シートに腰掛けると、スーツの男性が「何か飲まれますか?」と尋ねてきた。
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