イケメン小説家は世を忍ぶ
俺達三人はアイコンタクトして車を下りると、銃弾を避けながら走って滑走路へ向かった。

空港の建物の外に出ると、ここでも銃声が聞こえた。

空港には予め兵士を数十人配置していたが、どうやらアーロンやマックスと交戦中らしい。

数十メートル先に王族専用のジェット機が見えた。

その周りにはオレンジの囚人服を着た男が五、六名いる。

「……結衣が乗っているのはあの飛行機か」

そう呟いた時、背後から声がした。

「よお、坊主。加勢してやろうか?」

咄嗟に銃を手にして後ろを振り返れば、そこにはオレンジの囚人服を着たアーロンがニヤリとしながら立っていた。

側にいたユアンとジェイクもアーロンを警戒して銃を向ける。
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