あい。みつけた
休み時間になり、無事新しい上履きを履いて教室に向かうと、


「何やってたのよ!?もうっ!」


今にも角が出てくるんじゃないかってほど、目を釣り上げた有紀が待っていた。



「何にも連絡なくって、メール何回もしたのに返信ないし!

心配したんだから!」


そう言うと有紀は、ギュッと抱きついてきた。



「・・・ごめんね。」



そうとしか言えない。


自分のことを心配してくれた有紀。


そんな親友の存在の有り難さと、心配を掛けてしまった罪悪感と・・・。


いろんな感情でいっぱいになって、目頭がツンと熱くなるのを必死でこらえた。








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