あい。みつけた
「本当!?一緒のクラスなの?よかった〜」


有紀と同じクラスで心底ホッとした。


有紀が一緒なら心強い!


…なんて甘えてばかりじゃいけないのだけど。


「またお世話になります」

ペコリとお辞儀すると、


「お世話させていただきます」


和羽のことは心配で放って置けないのよね〜、と有紀はいたずらげに笑った。



「ところで、何組だったの?」


「2−4だよ。担任はなんと、今年も権堂ちゃん!」

「ほんと?よかったね〜」

権堂先生は1年生の時の担任。


もう40代中頃で、熊みたいな感じの、すごく親身になってくれる優しい先生。


「それでね、副担は中村先生なんだよね」


有紀の嫌そうな顔。


だけど、私にはその意味がわからない。


「………」


なかむら?誰それ?


キョトンと首をかしげる私を見て、またしても有紀は呆れ顔になる。


「もしかして、知らないの?」




「………うん」





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