運命の恋… なんてない!
「あ、またやってるんですか?」
そこにニコニコして現れたのはテニス部の後輩くん。
あず先輩なんて呼び方してくれる懐っこい男の子だ。
「後輩くんはいいよね。かわいい彼女がいてさー。」
「いませんって!幼なじみっていつも言ってるじゃないですかー。」
まぁ幼なじみだろうが私には関係ないんだけど。
だって周りにあんなかわいい子が居るんだよ!?
その時点で私よりリードだよね。
うん。ほんとずるい。