俺に彼女ができないのはお前のせいだ!
アリサに対しては、いろいろ複雑な思いを持っている。
だけど、俺は勉強に部活にクラス行事に友達との遊びなど、全てを両立させなければいけない。
ぶっちゃけ忙しいんっすよ。マジ昨日寝てねぇ、みたいな? いや毎日8時間寝てるけど。
思春期のガラスのハートをガンガンにぶっ叩いてくるアリサ。
正直に言うと、こうやって振り回されるのは嫌じゃない。
彼女とは今の関係のままでいいと思っている。
たまに谷間とか下着とかチラ見できるし。
どうせ俺なんか男として見ていないだろうし。
何か言い返したとしても、するりとかわされバカにされるだけだし。
「決めた。そろそろあたしも処女卒業したいし、経験豊富そうなのぞむくんと付き合おうかな!」
じゃーねー、と俺の頭をなでなでしてから、彼女は部屋を出ていった。