今夜、愛してると囁いて。


「……ん、」


ギシ、とベッドが軋む音がして私は目を細めた。


「痛いですか?」


伊月くんが首をかしげて、私の髪の毛を撫でた。私はゆるく首を横に振って身をよじる。


「なんか、熱い……」

「あは、熱のせいもあると思いますけどね?」


そうだ、熱のせい。


これは全部、熱のせいだから。




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