今夜、愛してると囁いて。


「めっちゃ美味しかったです」


満腹になって、幸せそうなら顔をしながらマグカップに入ったほうじ茶を飲みながら伊月くんはそう言った。


「片付けは俺がやりますね」

「え、いいよ。大きいものは作りながら洗ったし、そんなに洗い物出てないから明日まとめてやろうと思ってたから」

「あ、そうなんですね」


やんわりそう断ると伊月くんはうなずきながら、またマグカップを傾けた。

しばらく日の目を浴びていなかったそれをじっと見つめていると、伊月くんは首をかしげた。


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