蒼姫様は、守られません!!~完~
5章

次ノ歯車ヲ動カシタノハ?

☆★陸side★☆



―もしもし?



彼女の心地良いソプラノボイスが耳に響く



「もしもし、ルカ?あのさ、」

―うん、うん

「ミオが姫になったんだって?」

―え?あ、そうよ

「〜〜なんて言い出さないよな?」

―もう...何言ってんのよ、陸



彼女は笑い声を零した

きっといつもみたいに綺麗に口角を上げているんだろう




―そんなこと言うつもりはないわよ。

「だよな、良かった。」

―まさか、心配でもしてたわけ?

「当たり前だろ。だって、ミオがそうしたくないって言ったら絶対しないだろ」

―よくご存知で。

「俺としては否定してほしかったわ...」

―それは無理

「あぁ、うん。知ってた」




思わず苦笑いが零れた

ルカは昔から妹のこと溺愛してたからな

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