蒼姫様は、守られません!!~完~
「いやぁっ!いやっ!六花さん!」





六花さんが私を庇って撃たれていた

そして、私の声を聞いて風稀さんもこちらに目を向ける

それがいけなかった


相手は既に銃を撃っていた

だけど、私は気にせず風稀さんを押し退けようとする


風稀さんは....まるでそれを分かっていたかのように私を突き飛ばした





「いっ...!」





手に走った痛みに襲われて思わず目を瞑る

だけど、すぐに目を開けた

そこに居たのは辛うじて立っている風稀さんだった





私は思わずほっとする

それのせいで気付けなかった

風稀さんの後ろから走ってくる人に





「愛桜ちゃんっ!」





風稀さんが私を名前で呼ぶのはあるときだけ

それは、私を大切に想ってるって言うときとか心配とか伝えたいとき



そのときはきっと全部だった
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