蒼姫様は、守られません!!~完~
優の声が任命式の始まりを告げた

そして、倉庫内は静けさに包まれる





「姫、挨拶」

「えと...改めまして、如月 愛桜です。

姫として、仲間としてこれからよろしくお願いします」





そう簡潔に挨拶を終わらせる

大勢の人がこちらを見てるというのに、不思議と嫌だとは思わなかった






「続いて、総長より...」

「....愛桜のことは俺が護る。」






司会の優の言葉を遮って奏翔がそう口にした

優は分かっていたかのようにため息を吐いていた






「って言えたら良かったんだけどな。

俺の彼女だし、俺が護れれば1番良い。

だけど、それが出来ないときも来ないとは限らない。


だから、な。

俺がいないときは、愛桜のことを頼む。」





そう言って、頭を下げる奏翔

私も慌ててそれに倣う


だけど、すぐに言いたいことを思い出して顔を上げる
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