蒼姫様は、守られません!!~完~
結局、奏翔の背中に隠れながら教室に向かった


「愛桜、先入れ。」



教室の中をチラ見した奏翔が言った

何かあったのかな?と思って入ると

教室内がざわついた




「転校生?」

「あんな、美人いたっけ?」

「綺麗だね...」

「え、あたし可愛いと思うけど」

「えーっ?」




「今、可愛いとか綺麗とか言った人挙手して?」



私の言葉に素直に手を挙げるみんな

有難いけど、自分の容姿は理解してるから嬉しくない



「全員がんっ....もご」

「お前は何回それを言えば気が済むんだ!?」

「もごもご...ぷはっ、何するの奏翔!」

「何するの、じゃないだろ。」


「愛桜ちゃん、また言ったの?」

「あ、まだ未遂だ!」

「だから...。優も思い出させるな。」

「ごめんごめん。」


「みぃ、昨日オレらに散々言ったのに言い足りねぇの?」

「言い足りないとかじゃないよー!」
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