蒼姫様は、守られません!!~完~
「それまでは手抜いてやってたのを見て

『緩すぎだ、加減を考えろ』

って怒られてたけど。

急にロック、めちゃ頑丈にするんだもん

しかも2人とも楽しんでるし。」



その時のことを思い出したのか川崎 璃咲はくすっと笑いを零した



「あ、ちなみにあたしのがハッキング出来ないのは

〈狂華〉と〈月蝶〉が力合わせてロック掛けたらどうなるかって言って

あたしのにロック掛けたからだよ。」

「は、つまり。お前のにロック掛けたのは〈狂華〉と〈月蝶〉だってこと?」

「そう言ってんじゃん?」



そりゃあ、俺無理だわ

ハッキング出来ないわけだ



「なんで本人達は自分のでやらなかった?」

「ん?あたしもそう言ったよ?

『副総長がそんなロック頑丈なのは可笑しいし、

2人とも自分たちのでやってみてよ』って」



タメ?

こいつ、あの2人にタメ口なの!?



「そしたらね、

『自分のでやるのは負けるみたいだからやだ』って即答されたよ?」


おいおい....



「あ、聞かれる前に言っとくけどあたしも〈月蝶〉の顔知らないから。」



元から期待してないんだけど?



「てか、オレらの名前知ってんのな」

「当たり前でしょ

貴方が、〈隼月〉

朝日奈が、〈凛夜〉

白樺が、〈優月〉

碧が、〈光月〉


それから....














壱馬が、〈影夜〉」





その瞬間、俺らは頭を鈍器で殴られたような気持ちになった




☆★優side.end★☆
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