Arist
二章 悪夢のほとり
ぞっとするような殺気が
肌を突く。
おぞましい、人成らざる悪魔どもの
吐き溜めに、僕は立つ。
さて、何が出てくるか―
僅かに残った勇気を
必死に奮い、足の震えを
抑止しようとする。
と。
突如視界が晴れ、
大きな聖堂が、姿を現した。
中からは、何か…音が聴こえてくる。
オルガンの音のようだ。
音と音とが独立し、
時折、若干それらが崩れる。
そこには不自然さまで感じさせた。
音は次第にすれ違うようになり、
そして、一つになる。
何と哀しい響きなのだろう。
いったいどんな人生を送れば
こんな音が出せるのだろう?
僕の足は、自然と聖堂の門まで
向かっていた。
肌を突く。
おぞましい、人成らざる悪魔どもの
吐き溜めに、僕は立つ。
さて、何が出てくるか―
僅かに残った勇気を
必死に奮い、足の震えを
抑止しようとする。
と。
突如視界が晴れ、
大きな聖堂が、姿を現した。
中からは、何か…音が聴こえてくる。
オルガンの音のようだ。
音と音とが独立し、
時折、若干それらが崩れる。
そこには不自然さまで感じさせた。
音は次第にすれ違うようになり、
そして、一つになる。
何と哀しい響きなのだろう。
いったいどんな人生を送れば
こんな音が出せるのだろう?
僕の足は、自然と聖堂の門まで
向かっていた。