Arist
一章 彼岸を越えて
…ぬるい風が頬を撫でる。
少しシミが付いた天井を仰ぐ。
というか目が覚めて見ただけだから
仰ぐも何も無いんだけど。
はあっ、とため息をつく。
―僕はまだ、生きている―
生きて今日を迎える事が出来た事を
神に感謝し、マットレスの固い安物の
ベッドを後にした。
少しシミが付いた天井を仰ぐ。
というか目が覚めて見ただけだから
仰ぐも何も無いんだけど。
はあっ、とため息をつく。
―僕はまだ、生きている―
生きて今日を迎える事が出来た事を
神に感謝し、マットレスの固い安物の
ベッドを後にした。