Destiny ─ 運命 ─
朝…というよりも昼に近い時間に起きた私は起きてからずっとそわそわ。
早く会いたくってウズウズしていた。
会いたいって言っても、たくさんいる人ごみの中で翔を見つけれるなんて思ってないけど
わずかな希望は捨ててなかった。
だからそのためにめいいっぱいお洒落をした。
思ったよりも早くついてしまい、友達と暗くなるまでは出店を見て回ったり
恋バナを続けていた。
あたりをキョロキョロしてみても翔は見当たらなかった。
ふとLINEをみた。
そこには、「いまから行く~じゃあまた後でねー!」
…いまから来るんだ。
自然と私は、翔の家の方向をずっと眺めてしまった。
友達に注意されるほどに。