誰よりも遠い貴方…
店に戻るハルサンの背中を見送ってから
私は店の駐車場までの道を千鳥足でゆっくり歩いて行った。
店の駐車場。
ハルサンの言ってた軽の車があった。
助手席の鍵を開け。
乗り込む。
座席を倒し横になる。
なんだかドキドキしてる。
眠たいのに眠れないのは座席の寝心地が悪いから?
…違う。
ハルサンの優しさが
ハルサンの笑顔が
ハルサンの声が
私に纏わり付いて離れない。
なぜだろう?
確かにかっこいいけど私のタイプではない。
なぜだろう?
いつもなら店の送迎かタクシーで帰るのに。
自分の行動が
自分の感情が
理解出来ない…。
…やっぱり帰ろう!!
座席のリクライニングん戻す。
ハル「待ってて」
まただ…
またハルサンの声が私に纏わり付く