誰よりも遠い貴方…
シオ「何もないですよ。」
と私も紳士な彼に笑顔を与え
そっと携帯を鞄に
しまった。
楽しい食事の時間を終え
私たちは
ネオン輝く街を歩いていた。
お店に入ると
もう沢山のお客が席に座っていた。
私は同伴客を上席に案内し
「着替えて来ます。」
と伝え、店の裏に入る。
早歩きで裏に入り
鞄から出した。
自分の携帯。
これ程までに携帯が気になった事はあったのだろうか?
携帯を開く、
数件のメールと着信。
・・・知らない番号からの着信はない。
またも大きなため息が漏れる。
そして、私は用意を済ませ
いつもの私の居場所である
沢山の客と
賑やかな店内に
戻った。