誰よりも遠い貴方…






それからの私は
更にテンションが上がった。


キャストも客も
「どうしたの?」
ってな感じで私を見る。




でもそんな眼は気にしない。





残り1時間弱。
私はさっきみたいにアルコールは入れない。
正直、二日酔い続きで今日の私にアルコールは不必要だった。
それでも吸収してたのは隠す為。
打ち砕かれてる心を隠す為。
作り笑いをする為にアルコールを利用してただけ。




でも、今は…
心の底からウキウキするのを隠せない。
だから、アルコールはやはり不必要だった。
アルコールがなくても私はずっと笑ってた。
つくり笑いじゃなくて…。
客の楽しくない話でも笑っていられる程
心にゆとりができてた。





彼からであろう1本の不在着信。



【22:13 090228XXXXX】




全てはこれだった。











私が気分上々なまま
お店の本日の営業も終了となった。




< 24 / 81 >

この作品をシェア

pagetop