誰よりも遠い貴方…
コウジ君達が来店してから1時間経つぐらいにやっと私はカウンター席に付けた。
私が付いた頃には
マスターも一緒になって飲んで男3人で陽気な感じ
シオ「遅くなりましたぁ〜♪」
コウジ「遅いっすよ〜」
シオ「ごめん…さぁ!飲むよぉ〜♪ウーロン割頂きます!」
コウジ君に乾杯をし、
隣のハルチャンにも乾杯。
コウジ君やマスターに比べ大人しいハルチャン。
目が大きくて彫りが深くてかっこいい人。
私をまじまじと見るハルチャン。
シオ「…会った事あります?」
コウジ「何言ってんすか?ハルチャンはこの店の系列のバーで働いてたっすよ!ちなみに俺もマスターも♪」
シオ「それは知ってる♪ハルサンもバーテンしてたんですか?」
ハル「うん…でも何年も前だよ」
シオ「ですよね〜だってシオ見たことない…」
ハル「いや…俺が働いてた頃シオチャン来た事あるよ。」
シオ「本当!?」
ハル「まだシオチャンが十代の頃じゃないかな?タケと来てた。」
…タケ君?あ!お兄ちゃんみたいな人で確かに夜の仕事始める前に色んな所へ飲みに連れていってくれてた人。
…こんなかっこいいバーテンサンが居た事、覚えてないなんて(泣)
シオ「でも…その時1回行ったくらいですよ?」
ハル「うん。でもシオチャンの事、覚えてるよ。」
…キュン♪
少し照れてしまう。
それを隠すかのように
シオ「あざ〜す♪」
と再度、乾杯。