誰よりも遠い貴方…
シオ「そうなんだ。」
私は平然と
そしてにこやかに言った。
心の中は正直
グチャグチャだった。
出会った日から
2~3日のの間に
この人と繋がってたくて
この人と一緒に居たくて
何も知らなくて
それでも逢いたくて…
そして、1つになって…
その後、聞かされたのが
彼は既婚者。
確かに彼は嘘をついたわけじゃないし
隠さずに言ってた。
でも、その言葉に気付かなくて
1人で勝手に
彼の渦に巻かれていた自分。
1つになれて
幸せを感じて
そして、
落ちてく自分。
短い時間にこんなにも
色んな感情が
交差する。
…でも、大丈夫。
私は彼を玄関まで送って
手を振った。
…今なら大丈夫。