誰よりも遠い貴方…




夕方目が覚める。



今日は休み。
予定入れてない。

毎日、人と会ってるから
休みの日は
誰にも会いたくない。



DVDを見たり
ゴロゴロして時間は過ぎて行く。





-19:30

携帯が鳴る。
エマだ。



エマ「シーチャン飲みに行こ?♪」


シオ「あんた、急だねぇ~」


エマ「いいじゃん♪
じゃー後で♪」



私の返事も聞かず電話は切れた。





仕方なく用意を始める。






休みで飲みに行く時は
化粧も薄めで
恰好もジーンズでラフ
そんなに時間が掛からないからいい。






エマの行く店は決まってる。
エマの好きな人が働くバー。




店に着くとエマは居た。
お目当ての男・マサトとカウンター越しに楽しく話してる。


シオ「お待たせ♪」


エマとマサトは口を揃えて
「いらっしゃ~い♪」


シオ「いらっしゃ~いってエマまで(笑)」



楽しい時間だった。
他愛もない会話と
カラオケと
ゲームをして飲むきついお酒。
そして、私もエマもそしてマサトも
かなりの量を飲んでいた。
酔っていた。




何時間この店に居るんだろう。
沢山の客が来て出て行く
その繰り返しの中、私とエマはカウンター席に
ずっと居た。
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