誰よりも遠い貴方…




メールの返答はいつも
朝…
10:00過ぎくらい。




電話かメール。
「昨日は寝てたよ…ごめんね。」
「昨日もかなり飲んだの?」
「二日酔い?」
「大丈夫?」

「後で行くけどゴハンとかドリンクとか欲しいものある?」





そして、私はいつも思う。



何もいらない。
ハルが欲しい。
私だけのものとして
ハルが欲しい。
ハルが居たら何もいらない。






でも、そうは言わない。
困らせるし…
酔ってなきゃ
本音なんて言えない。

だからいつも

シオ「何も要らない。
待ってるね♡」



とだけ伝える。



心はもう素面でも
限界に近いほどだった。

ハルを独占したくて
たまらない
私が居たの。







< 65 / 81 >

この作品をシェア

pagetop