こじらせ系女子



新藤凛とは、腐れ縁だった。

なんか小中高と一緒で、特に意識もしてなかったけど、クラスとか部活とかも地味に同じで。



今思い返してみれば

やたらと隣の席になったり、お昼を食べるところもグループ同士近かったり

じゃんけんに負けて同じ委員会になったり。


何だか最近、私の貴重な青春のすべてに新藤凛が顔を出してる気がしてならないのだ。




「……何だよ」

「べつに」


眉間にシワを寄せるなんて、目つきが悪い。

ついでに、言葉遣いも悪い。


寝癖はいつも付いてるし、精神年齢低すぎるし、髪の毛は剛毛だし、新藤凛のいいところなんてほとんどない。






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