こじらせ系女子
*.



「ぶっ、何その顔、ぶっさいくだな」

「は」


少しだけ考え込んで、窓をそっとのぞいていると、新藤凛。


「何。お前さー、本当カタツムリ育つくらいのジメジメっぷりだよな」

「うるさい」


呆れたように、ため息をつきながら、彼は言った。


「なんだよ、たった一言だろ、何でそんなにもったいぶってんのか、わけわかんね」

「……」

それはそれは、怪訝そうに。





新藤凛。いつもテキトーなことばかり言う彼だけど、今日の彼の言葉は、何ひとつ間違っていない。


ただ、その真っ直ぐすぎるその言葉は、今の私を必要以上に刺激する。




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