一生分の恋を君に…
「ずっと見てぼーっとしてたからどうしたのかなって思って」
声をかけてきた彼は心配そうな顔で私を見てる。
「あっ、いや、なんでもないよ!全然大丈夫!」
私は彼に向かってそう告げる。
「そっか、よかった…!」
安心したように微笑む彼に心臓が高なった
「家ってこの辺なの?」
私の内面の胸の高鳴りや戸惑いに全く気づいていない彼は屈託のない笑顔で私にそう問いかけた。
「そうだよ。いつもここにいるの?」
「まぁね、子供が好きだから勝手に混じって遊んでるだけだけどね」
「そうなんだ〜!凄いね!えっと……」
名前を聞きたいけど会ったばかりで聞いてもいいか悩んだ。
「ユウだよ。」
「へっ?」
「俺の名前。桐原結友(きりはら ゆう)。結ぶ友で結友。」
まるで私の思っている事が分かってるかのように自分の名前を教えてくれた結友
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