甘い罠には気をつけて❤︎ 俺様詐欺師と危険な恋
フィーネが息を飲んだのと、ベッドの上に身体を乗り上げた男がフィーネ
の足首を掴んだのが同時、フィーネを引っ張った男はすぐにフィーネの身体を
跨ぎフィーネを閉じこめると、にやにやと笑いながら、フィーネを見下ろした。
「そんなに怯えんなよ、優しくしてやるからさ」
思いの外優しい声音でそう言って、男はフィーネの瞳を覗き込む。
「不思議な色だな、光の加減でグリーンが淡くなったり、濃くなったり
する」
「お、お願い、やめて」
男の声が優しかったので、フィーネはおずおずと口をひらいてそう懇願
したが、にたっと頬を緩ませた男は、心底嬉しそうな声をだした。
「そんな風に言われると......ああ、もうたまんねぇ」
がばっとフィーネに覆いかぶさり、細い首筋に舌を這わせる。
もともと開いていた胸元をさらに広げて肩まで剥き出しにし、
そこにも男の舌が這う。
「ひぅっ」
ねっとりとした感触に、フィーネは小さく悲鳴をあげた。
「い、いやっ」
懸命に身をよじるが、男から逃れることはできない。