蜂蜜
「どうしたのってばぁ。」
がばっと両手を広げて抱きついて来るから、その美貌とふわっとする爽やか系のいい香りとソフトマッチョな筋肉にドキドキしてしまう。


あたしは多分匂いフェチだ。と実感しながらも、

「やーめーて!」
後ろを振り向き、質のいい制服を女タラシな盈と一緒に押し返す。

「次の子、待ってたのに。」

「あ…。」

ちょっと恥ずかしくなる。
でもこの恥ずかしさは、抱きつかれたからじゃなく、生徒も無視しちゃうくらいぼーっとしてた自分にだ。と言い聞かせて冷静になる。


でもやっぱり盈、格好いいなあ…。

新城蓮には負けるけどね。
ってなんであたしは新城蓮のフォローに回ってるんだ。

まあ、事実 新城蓮のほうが格好いいけど。

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