ウソカノ
その声を合図に入ってきた。

それはーーーーーーーーーー女子だった。

すごく柔らかそうな雰囲気でカワイイ子。

きっと人気があるんだろうなと思う。

「じゃあ、自己紹介を。」

「お〜。沖縄から来ました〜。比嘉 瑠璃って言いますさ〜。ゆたさるぐとぅ」

ぺこりと頭を下げる彼女。

ただみんな、先生も含めて、驚いていた。

ガッツリ沖縄の方言だったから。

お〜って何。

ゆたさるぐとぅって何。

…あの子、どうなるんだろ。

馴染めるのかな。

「じゃあ、せきは〜高森の隣。高森。手ェ挙げろ。」

うげって思ったのは、秘密。

「は〜い」

すると、比嘉さんがかけてきてニコッと笑う。

「ゆたしく!」

「…よろしく…」

「な…名前はなんて言うさ〜?」

人懐っこいような笑顔で聞いてくる。

「高森 麻子です」

「…麻子ちゃん」

…なんか。

…この子

…無理かもしれないと思ってしまった。












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