大嫌いなはずなのに!
文化祭実行委員
ージリリリリリリリリッ

鼓膜が破れるほどの高い音で、私をたたき起こす、悪魔の目覚まし時計を止めて、私は大きく
あくびをした。

ふぁ~~~っ

高校生になってから2日目。

いつものように朝はやってきた。


キッチンからパンの香ばしい香りと
スープのほんのりした香り


「お母さんおはよう」

「おはよう、美緒」


いつもと変わらない日常。

身だしなみをきちんと整え、朝食をとり

「いってきまーす!」


私は元気に家を出た。


コツコツコツ

昨日のことがあってから妙にあいつの事が
頭から離れない。

最悪最低な奴だと思ったら、急に優しくするし、変なの、

まぁ、これから地獄の1ヶ月が始まるわけだから、気を引き締めていかないとね!うん!

「あー!美緒ー!」

ん??聞きなれた声が後ろからする。

振り返ると、

「あ!みっちゃん!!」

彼女は私の唯一の親友でありおさな馴染み。

「久びさ~!卒業式以来?」

「だね~!なんか中学が懐かしくて、またあのクラスのメンバーで集まりたいなぁ」

やっぱり落ち着く...。中学では普通に友達いたし、好きな人だっていた。

なんかやっぱり寂しくなってきた。

「美緒ちゃんとやっていけそう?友達できた?」

「まーできた!」

「よかったじゃーん!こっちは皆美緒に会いたがってるよ~!!いつでも連絡してよね!」

「うん!あ...そろそろ電車来ちゃう、じゃ連絡するね!」

「うん!ばいばい」

みっちゃん元気そうだったな、
私も弱気になっちゃだめだ!!

友達作り頑張ろ!!


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