大嫌いなはずなのに!
「あ...」

目の前に猛がいた。

「あ...じゃなくて、おはような」

猛は笑いながら上履きを履き替えた。

「おはよう」

昨日のことがあってからなんか、違和感。

「美緒ちゃーん!おはよ!」

「あ!おはよ!愛美ちゃん!」

今日も安定の可愛さ。やっぱ友達っているだけで嬉しい!!
もっと愛美ちゃんと仲良くなれるよう頑張ろっと!



ガヤガヤガヤガヤー


「えええー、ごほん。静かにー」

先生は咳払いをして言った。


周りからは、せんせーおはよーや
せんせー帰っていー?などと色々な声が上がってた。

「えー、実は来月の頭に文化祭をやることになってるー」


どわぁ!!!!教室中が一気にお祭り騒ぎになった!!

「美緒ー!どんなのやるんだろーねー
楽しみだね!」

愛美が私に語りかけた。

「ホントだね!私屋台楽しみだな!」


「ぷっ」


聞き覚えがある笑い声。

「ちょっと!何がおかしいのよ!!」

猛だ。

「いや、(笑)屋台ってお前やる方じゃなくて
食べる方のが楽しみにしてるって、ぷ、どんだけだよ」

なっ!失礼なやつ!!

「別にいいじゃない!
それより!あんたこそ何やりたいのよ」

「俺はー、やっぱメイド喫茶?(ドヤ)」

いやそんなドヤ顔でいわれても

「なに?あんた女装が趣味なの?」

「ちげーよ!女子高生たちのメイド喫茶なんて
めっちゃいいじゃん?華やか?って感じの」

きもっ!!ただの変態男子高校生でしょ!

「結局あんたもやるほうじゃなジャン」

「あ、美緒は別にやんなくていいからね」


むかちーん!!!そんなのこっちがゴメンだっつーの!


「えー、それでですね。文化祭実行委員を決めたいと思います。男女1人ずつでお願いします。
立候補する人は??」


えええええー!いきなり教室中がブーイングの
嵐になった。


「せんせー、推薦ってのはだめですかー?」

「おー、齋藤どうしたー、誰かいるのかー?」

何こいつ。なんか嫌な予感するんですけど...


猛は立ち上がり私を指さして

「んじゃ、花野井さんがいーとおもいまーす」


はぁ!?ふざけんなよー!なんなんだよ!

「じゃあ、女子は花野井と、男子わ誰にする」

いや、ちょ、先生!!(泣)そんなー、

ぷぷぷ

隣から悪魔の笑い声が聞こえる。

「あのねー!あんたほんとなんなの!?
いやがらせにもほどがあるんじゃない!?」

「え?そんな口きいていいとおもってんの?」


う、、こいつ、

あ!こうなったら

「せんせーい!男子は齋藤くんを推薦したいでーす!!」

「そーかー!じゃ!2人ともよろしくな!」


ふっ!ざまーみろ!

「おまえ!ふざけやがって!」


って、なんかなんか!私がこいつを好きで推薦したみたいじゃん!!

なんか、女子の目線痛い気がするし...。
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