葉擦村
掟に反抗して村を出る者がいなかったかというと、おじろくが村を出る事は非常に悪い事で家の掟に背く事だ、という考えがあった為、村を出ようと思う者は殆どなく、稀に出る者があっても人付き合いが上手くできず、すぐに戻ってきたようだ。

17世紀頃から始まったとされる『おじろく・おばさ』制度だが、現在の葉擦村にも、ひっそりと残っている。

村の数少ない若者…畑池やこの女性がそうだ。

悪しき因習によって、彼女達は村の呪縛に縛りつけられている。

この外れ村の奴隷として。

時には病院から処方された、キツイ薬を注射して体に鞭打ちながらも…。

< 25 / 27 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop