天国の復讐ー鈴蘭の花ー
ー半年前ー
俺は奈南に誘われて、
奈南の家に来てた。
「誕生日おめでと、奈南。」
「ありがとう、あっくん」
奈南は俺のことをあっくんと呼んだ。
奈南だけが俺をそう呼ぶたびに、奈南への愛しさは増していった。
「さてと!お祝いも言ってもらったことだし、
DVDでも観よっか!」
「ホント、映画とか好きだよな」
「あっくんだって好きでしょ〜?」
にこにこ笑ってる奈南は、
やっぱり可愛くて愛おしい。
「ん。恋愛モノは苦手だけど。」
「でも今日は付き合ってよね?恋愛モノ!」
「はいはい。」
奈南は暗所恐怖症で、映画館が苦手だ。
だから映画を観たいときはどちらかの部屋でDVDを一緒に観る
「その前にトイレ借りるな」
「はーい!準備しとくね!」
「さんきゅ。」