ウェスター国戦師(いくさし)の書。2~優しい後悔~
……旧知の仲の親友との会話に、くたびれた心が癒される。
今日一日、いろいろありすぎた。
……戦師の道を選んだこと、後悔はしてる。
『後悔してない』なんて、やはり言えない。
『後悔したくない』だなんておこがましいというか……何様だ自分、と今になればそう思う。
なんというか……父さん母さんへの思いがあるからこそ、頑張れる。
自分の居場所は城(ここ)だ、ともうずっと前に決めているから。
ここで、笑い、泣き、怒り……大切な仲間達と共に、生きていく。
自慢の息子だと言ってくれた父さんや母さんに、胸を張れるように。
今更だけど、自分をここに置く為に本当に尽力してくれた父さん母さんに、心からの感謝を。
……そして……またもや、後で知った事実なんだけど。
自分とケイゾウが屋上に上がる際、見事にケイゾウに盗聴器が仕組まれていた(もちろんケイゾウは無自覚)。
あーんな話も、こーんな話も、こうやってウーさんに知られてしまうんだ。
個人情報を悪用するような人じゃないから、心配はしてないけど……さすがにいい気はしない。
「まーだまだ。
詰めが甘いですね、シンラ」
ほくそ笑んだウーさんに、そう言われたものだ。
《完》
今日一日、いろいろありすぎた。
……戦師の道を選んだこと、後悔はしてる。
『後悔してない』なんて、やはり言えない。
『後悔したくない』だなんておこがましいというか……何様だ自分、と今になればそう思う。
なんというか……父さん母さんへの思いがあるからこそ、頑張れる。
自分の居場所は城(ここ)だ、ともうずっと前に決めているから。
ここで、笑い、泣き、怒り……大切な仲間達と共に、生きていく。
自慢の息子だと言ってくれた父さんや母さんに、胸を張れるように。
今更だけど、自分をここに置く為に本当に尽力してくれた父さん母さんに、心からの感謝を。
……そして……またもや、後で知った事実なんだけど。
自分とケイゾウが屋上に上がる際、見事にケイゾウに盗聴器が仕組まれていた(もちろんケイゾウは無自覚)。
あーんな話も、こーんな話も、こうやってウーさんに知られてしまうんだ。
個人情報を悪用するような人じゃないから、心配はしてないけど……さすがにいい気はしない。
「まーだまだ。
詰めが甘いですね、シンラ」
ほくそ笑んだウーさんに、そう言われたものだ。
《完》