離婚、しませんか?
「ねぇ、光さん?」
「心臓ヤバい」
「え?」
「撃ち抜かれた」
「は……?うぐっ、ちょっ、光さんっ?」

いきなり骨が折れんばかりの力で抱き締められたら息が、息が……っ!

「じっとして」
「だっ、て無理っ、ちょっと、緩めてってば」
「ダーメ。今堪能してんだから」
「たっ、堪能?ってなにを」

こっちは窒息しそうだっていうのにー!

「だから、『オレにベタ惚れだってやっと気付いたみちる』を堪能してんの」

なにそれ?
誰が誰にベタ惚れだって?

「そ、こまでは……言ってない、から」
「でもじきにそうなるだろ?」
「そんなの、分かんな……っん、ひゃ、あっ」

耳ダメ!息吹きかけるなんて卑怯なりぃぃぃ!
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