離婚、しませんか?
「やっ、光さ、あっ、あっ、ん……ふぁ……っ、ぁ」

耳たぶ、舐めたり噛んだりしないでっ。
耳の奥まで舌で嬲っちゃやあああっ。

お腹の奥がきゅうんと妖しく疼き始めた頃、やっと解放された私の耳。
じんじん痺れて熱くて濡れてしまったそこを夫の指がゆっくりとなぞるから、抵抗もできないままびくびくと体が跳ねて、夫の胸にしがみついてしまう。

「もう一度言って」
「っ、ふっ……な、に?」
「オレを好きだって、愛してるって言って」
「そっ……、無理無理無理っ」

そんな、何度も言うなんて恥ずかしいってば!

「言えよ」

ヤダ、やめて。
欲を孕んだような目で下から見上げて来ないで思考が溶けちゃうからお願いぃぃ!
< 107 / 126 >

この作品をシェア

pagetop