たとえ君が私の記憶をなくしても

「ごめん・・・もも、俺の側から離れてくれないか・・・」


お父さんの顔は今も覚えている





そうだよね・・・


私のせいだよね、私が不幸を呼んでるから


それから私は違うマンションへと引っ越した

マンションの家賃や学費はお父さんがはらってくれている。


ごめんね、お父さん・・・


辛い思いをさせちゃって・・・


私なんかが生きててごめんね


中学では、人との関わりを避け続けた


私は誰にも近づいちゃいけない


近づけばその人が不幸になる


そうみんなは私のことを言った


私も自分にそう・・・


自分に言い聞かせてるんだ
< 3 / 39 >

この作品をシェア

pagetop