エイプリルフールの夜に
寝室に入り、ダブルベッドに潜り込む。
おれが入ったあとにごそごそと心が布団の中に入ってきた。

心が肩まで入ってきたのを確認して、おれは身体を横向けに彼女に近付く。

いつものおやすみのキスを想定して、心が上目遣いにおれを見上げて目を閉じた。

あー、ほんと一つ一つの動作が可愛くてたまらない。

いただきます、と心の中で呟いてその柔らかな唇と自分のそれを重ねた。

「ん…んんっ」

優しく唇を触れ合わせたあと、舌で唇をつついて開けるように促す。舌の感触にびくりとした彼女はしばらく唇を閉じていたが途中諦めたように唇を割り、おれはすぐに彼女の温かな口内へ侵入した。

「はぁ…っ」

くちゅりと水音を立てて頬をなぞったり歯列に舌を伸ばしたあと、彼女が弱いと知っている口蓋を舌で犯すように舐めると鼻にかかった甘い声が耳を震わせる。

「ふぅ…っん、んっ」

その声だけで欲情が煽られ、生地一枚のパジャマの裾から手を忍ばせると心の身体がぴくりと跳ねた。
そのまま背中に手を伸ばし、慣れた手つきで下着のホックを外すと彼女が目を開ける。

「由鷹…す、るの…?」
「…ん?だめ?」

息も絶え絶えになっている心の前髪を指で撫でながら問うと心は赤い顔でふるふるとゆっくり首を降った。

「優しくするよ」
「ん…」

愛しさに駆られるように額にちゅっと口づけながらパジャマのボタンを外し、胸元を露にする。

「心、いつ見ても白くて綺麗…」
「あん、まり見ないで…っ」
「んーそれはできないな」
「ぁん…っん、あっ」

下着をずらして現れた胸を隠そうとする腕を手で押さえ、敏感な部分に唇を寄せた。反射的に漏れる甘い喘ぎ声を頭上で聞きながら片方を空いた指で愛撫し、心の身体を溶かしていく。

しばらく愛撫を続け、心の身体からくったりと力が抜けたのを確認するとそのまま手を下肢に伸ばして状態を確認する。

「はぁん…っ」

指に十分な滑りを確認し、一層大きくなった本能的な心の声を聞きながら、彼女の性感が頂点に達するまで緩急をつけて指で愛撫し続けた。

「は、あ、だめぇ…っあ、あぁーっ!」

びくびくと身体を震わせる心の顔を見ると身体同様に完全に蕩けきっていて、その姿を見るだけで張り詰めた下半身が痛いほどだった。

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