始まらなかった恋
怒りのおさまらなかった由香利は、夜に中谷と仲の良い佐藤に、中谷はいつから私を好きだったのか知っているのかと、電話で訊いたらしい……
「知らない。ていうか、アイツ山岡の事好きとかじゃないと思うけどな~。
とりあえず、彼女欲しいってだけじゃねぇ? あっ!!! 今のなし! 山岡に言わないでくれよ」
という答えだったらしい。
私に話しちゃってる由香利。 しかも鬼の形相。
でも、その話しを聞いてすぐに電話をしてこなかったって事は、私がその言葉に傷つくと思って考えてくれたんだね。
けど、私と中谷が付き合い続ける方がもっと私が傷つくと思っての暴露なのだろう。
「中谷がもの凄く楓を好きで、大事にしてるって思ってたのに、なんか裏切られた気がしちゃって…
それでも、楓から告白して付き合い始めたならいいと思うんだ。 告白してとりあえず付き合って、自分のいいとこ知ってもらって好きになってくれればいいって思っての付き合いをしてるんなら…けど、楓だって中谷じゃなきゃダメって感じじゃなかったよね?」
私は首を傾げる。
「楓が好きなら頑張れって思うけど、そうじゃなくて相手も楓を好きじゃないならなんの為に付き合ってるの?」
中谷はとりあえず彼女が欲しかったってことだよね。
でも、由香利にあんなことを言ったんだから、私と付き合っていても楽しくなかったってことなんだろうな。
「意味なんて無いよね…」
「知らない。ていうか、アイツ山岡の事好きとかじゃないと思うけどな~。
とりあえず、彼女欲しいってだけじゃねぇ? あっ!!! 今のなし! 山岡に言わないでくれよ」
という答えだったらしい。
私に話しちゃってる由香利。 しかも鬼の形相。
でも、その話しを聞いてすぐに電話をしてこなかったって事は、私がその言葉に傷つくと思って考えてくれたんだね。
けど、私と中谷が付き合い続ける方がもっと私が傷つくと思っての暴露なのだろう。
「中谷がもの凄く楓を好きで、大事にしてるって思ってたのに、なんか裏切られた気がしちゃって…
それでも、楓から告白して付き合い始めたならいいと思うんだ。 告白してとりあえず付き合って、自分のいいとこ知ってもらって好きになってくれればいいって思っての付き合いをしてるんなら…けど、楓だって中谷じゃなきゃダメって感じじゃなかったよね?」
私は首を傾げる。
「楓が好きなら頑張れって思うけど、そうじゃなくて相手も楓を好きじゃないならなんの為に付き合ってるの?」
中谷はとりあえず彼女が欲しかったってことだよね。
でも、由香利にあんなことを言ったんだから、私と付き合っていても楽しくなかったってことなんだろうな。
「意味なんて無いよね…」