*Only Princess*
てったと他愛もない話をしていると、あっという間に学校に着いた。
昇降口に行くと美紗が上履きに履き替えていた。
「美紗ー! おはよっ」
「菜生!あ、てったくんもおはよー」
「はよ」
挨拶を交わしてから、あたしたちは教室に向かった。
教室はこれといった装飾はしていなかった。
あたしたちがやるのは劇で、体育館でやるから。
だからあたしたちの教室は、休憩する場所としてテーブルとイスが並べられていて、テーブルクロスを被せてあるだけだった。
劇は今日の午後、それと明日の午前。
それ以外は美紗や白鷹のみんなと回るつもり。