*Only Princess*
メニューを広げ、美紗と覗き込んだ。
「美紗、何食べる?」
「私、さっきいっぱい食べたから、カプチーノだけにしようかな」
お腹いっぱい、というようにお腹に手を当てた美紗を見て頷いた。
「おっけい。じゃああたしはショートケーキセットにしよっ」
「え、菜生。まだ食べるの?」
「うん! 全然いけるっ」
「うわー、さすがだ。食い意地すごいね」
「そうかなー?」
ここに来るまでに、焼きそばとたこ焼き、そしてクレープも食べてきた。
……うん、かなり食べてるかも。
でもいいもん。
まだ胃の余裕はあるし、せっかくだから琉依たちのクラスの出し物のもの、食べたいじゃん?
そう自分に言い聞かせ、あたしは頷いた。