*Only Princess*

友情の危機

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文化祭2日目。


あたしは昨日同様、鼻歌混じりに学校へ向かい……たかったんだけど。


天気は曇り。

嵐が来る前のような、厚く重い雲が空を覆っていた。


不穏な風が、あたしの髪を撫でる。


髪を耳にかけ、空を見上げた。


この天気、なんか……イヤだ。


なんでだろう?

胸のざわつきが止まらない。


お願い。

何も起こらないで、平和な1日になって。


そう願いながら学校へ向かった。



美紗とてったは、すでに教室にいた。


2人と挨拶を交わし、午前中にある劇に備えて準備を始めた。



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